2003年11月1日、71歳で亡くなった合唱指揮者・辻正行氏が、30余年の歳月をかけて、ここ静岡の地に残していった音楽の足跡を記念し、「辻正行メモリアルコンサートin静岡」を開催いたします。
約半世紀に渡る指揮者生活の中で、日本全国を駆け回り、数十という合唱団を指導しながら、一人でも多くの人に合唱する喜びを伝えようと、いつも合唱一筋に情熱を燃やしてきた辻氏。全日本合唱コンクールにおいて数多くの合唱団を全国金賞団体に育て上げ、国内外においてオーケストラとの協演など大プロジェクトを成功に導いてきた実力のみならず、その人間性においても多くの人々に愛され、彼のもとに集う仲間たちは、いつしか辻コーラスファミリー(TCF)と呼ばれる合唱の「輪」を形成してきました。
静岡における辻氏の活動も、実に、合唱一筋の30余年。一昨年胃がんの手術を受けた後もなお、闘病の傍ら、亡くなる直前まで頻繁に足を運び、その「輪」を広げてきました。ルネサンス世俗曲の演奏において早くからその名を知らしめた清水トゥルヴェール、数多くの卒業生を各地の合唱界に送り出し、遂には全国大会で頂点に立った静岡大学混声合唱団、“静岡TCF”の中核として多彩な活動を展開する静岡合唱団、各団体から男声精鋭が集って結成されたユニークな男声合唱団三保メンネルコール・・・。
それぞれ特色ある4つの合唱団と、その集合体である静岡TCF合唱団とともに歩んだ辻氏の活動は、同時に、この地域で活動するプロ・アマチュアの様々な音楽家との出会いにもつながり、静岡の音楽文化における一時代を築いてきました。
「辻正行メモリアルコンサートin静岡」は、そんな多くの人々が、自身と辻氏との出会いに思いを馳せ、感謝と追悼の意を込めて、1つのハーモニーを織り成す場として企画しました。演奏家、運営スタッフ、また客席に足を運ばれるお客様、その全てが、様々な手段で辻正行への追悼の意を表現できる場の創造。そこには辻氏自身もきっと一緒にいてくれるものと信じています。ぜひ、多くの皆様とともに、その時、その場を分かち合いたいと願っております。ご来場を心よりお待ち申し上げます。
「辻正行メモリアルコンサートin静岡」実行委員会 幹事長 蓑島 晋
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